創立50周年記念式典 校長謝辞

ご紹介いただきました本校第19代校長の藤村でございます。現在の教職員を代表して、お礼のご挨拶を申し上げます。

はじめに、本日はお忙しい中、池上重弘・静岡県教育長様、袋井市長・大場規之様をはじめご来賓の皆様には、ご多用のところ、静岡県立袋井高等学校創立50周年記念式典にご臨席たまわり、誠にありがとうございました。

また、この創立50周年に際しましては、同窓会、学校後援会、PTAなど、学校関係者の皆様方より、多大なるご支援をいただき、各種の記念事業、記念誌作成、そして本日の記念式典を開催することができました。この場をお借りして、厚くお礼申し上げます。

さて、本年度着任した私は、この記念事業を控えていることを受け、まず取り組みましたのは、学校創立の経緯を改めて学ぶことでした。校長室にある学校誌『緑風』を紐解きますと、大正6年(1917年)、現在の高等学校に当たる旧制中学校建設のための静岡県への陳情に始まり、戦後昭和20年以降も地域の皆様がたいへん熱心に誘致活動を続けてこられた記録がありました。そして、その熱意がついに実を結び、昭和50年(1975年)、袋井市に新設高校設置が決定し、翌昭和51年4月に本校は開校いたしました。袋井市をはじめとする地域の方々にとって、まさに悲願の普通科高校の開校でありました。初代校長河合九平先生は、この学校誌の中で本校開校の意義として、「袋井市に普通科高校が開校したことは、地域教育の振興に不動の礎石がしかれたことになる。緑に囲まれた広大な台地、環境絶佳、まことに恵まれた立地条件で、「これからの高校教育」を展望した理想的内容を追求すべき先駆的立場におかれている」とその使命感を述べています。

そして、もう1つ私が取り組みましたのは、記念事業のコンセプト、スローガンの作成でした。現在の教職員から、ふさわしい文言、言葉を募るとともに、同窓会長であり、実行委員長である松野様からも数々の言葉をご提案いただきました。「伝統」「歴史」「革新」「進化」「羽ばたけ」「未来」「50年の軌跡」「次の50年へ」「百周年に向けて」それぞれの思いが込められた多くの言葉を見たとき、1つの流れに気付きました。それは、この創立50周年という節目は、開校から今日までの50年と、これからはじまる未来をつなぐ場面になるということでした。このことが明確になったとき、思いの込められた言葉は自然に組み合わさり、「半世紀の誇り そして袋高が進む未来」というスローガンが決まりました。

この中で私は、「誇り」という言葉に心惹かれました。この「誇り」とは、卒業生、保護者、地域の方々、そして開校当時からこれまで本校で教鞭をとられた歴代教職員、すべての皆様の思いであり、本校の歩みそのものであるからです。

そして、その「誇り」という「バトン」を後輩である在校生が「受け継ぎ」、「未来」に向けて発してくれたのが、先ほどの「未来宣言」でした。皆さま、いかがでしたでしょうか。生徒たち一人ひとりの真剣な想いと決意、その姿に頼もしさを感じました。混沌とした時代が到来すると言われる中、前向きに、よりよく、たくましく生きようとする姿勢は、袋井高校のみならず地域社会、そして私たち大人に希望を与えてくれます。

在校生の皆さん、これまでの準備から今日の「オープニングパフォーマンス」「未来宣言」本当にありがとう。たいへんうれしく、感動しました。私は2つのことを皆さんに伝えてきました。1つは「皆さんには大いなる可能性がある」ということです。可能性とは、秘めた力のことです。その可能性を引き出すために、秘めた力を開花させるために伝えてきたのが、2つ目の「一人ひとりが主体的に」すなわち「自ら考え、判断し、積極的に」取り組んでほしいということです。この7か月間、皆さんが学習で、学校行事で、部活動で、探究活動で主体的に取り組む様子を応援し、これまで以上に大きく成長している姿をたいへん誇らしく思っています。皆さんは、一人ひとりがそれぞれの可能性を持っています。ですから、その可能性を引き出す主体的な取組や秘めた力を開花させる方法も一人ひとり違っていいのです。周りを気にし過ぎて気負ったり、焦ったりしなくていい、自分と向き合い、少しずつ、一歩一歩前に進みましょう。そして、先輩方の築いてこられた「誇り」を受け継ぎ、袋井高校の「未来」、そして皆さん一人ひとりの「未来宣言」が新しい時代を輝かせていく、そのような存在となることを心から願っています。

そして、私たち教職員もまた、このような生徒たちを誇りに思い、共に「未来」を切り拓く責任を深く自覚し、教育者としての使命感を新たに日々の教育に邁進してまいる所存です。

結びに、本日ご臨席賜りました皆様に重ねて感謝申し上げますとともに、今後とも袋井高等学校に対しまして変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げ、お礼の挨拶といたします。

本日は誠にありがとうございました。

令和7年11月7日
静岡県立袋井高等学 校長 藤村 寿一

創立50周年記念式典 同窓会長挨拶

今——。

この、半世紀という時間の重みを前にして、私が感じていること。

それは、卒業生たちが刻んできた足跡 今日ここにいる在校生、そしてこれからこの門をくぐるであろう未来の仲間たち。そのすべてが、この学校の歴史と共に、新しい創造を無限に膨らませていく——その姿です。

そんな思いを胸に、いまここに立っています。

本日、静岡県立袋井高等学校創立50周年記念式典を、このように挙行できますこと。そして、お越しいただいたすべての皆さまに、心より感謝を申し上げます。誠に、ありがとうございます。

——1976年

この袋井、愛野の丘に、袋井高等学校という名の一本の 『若木』 が植えられました。山を切り拓き、地域の期待を背負って、230人の生徒たちが歩みを始めました。その1期生である先輩達が、汗と土にまみれながら整えたグラウンド。創立当初を知る先生方や卒業生の皆様の話に耳を傾けると、そこには確かに、まっすぐで、力強い青春の息吹がありました。

本校のシンボルである校章には、袋井の台地と、静岡県の象徴である富士山を模られ、三つの槇の葉は「発展する生命力」、そして「生徒・教師・保護者 三者の堅い結束」をあらわしています。

校歌は、 初代校長 河合九平先生 の作詞によるもので、そこにも、開校当初に携わった人たちの、たくさんの思いが込められています。

——あれから半世紀——

袋井高校は、その 『若木』 から立派な 『大樹』 へと育ちました。本校の卒業生は、1万5千人を超え、それぞれが学びを通じて、人生のステージを一歩、また一歩と進み、その歩みこそが、今日この場所に刻まれた 『半世紀の重み』 なのです。

この50年で、世の中は大きく変わりました。しかし、袋井高校が大切にしてきたものは、今も昔も変わりません。

それは——

「自立」 ・ 「連帯」 ・ 「敬愛」

この三つの校訓を胸に、自ら考え、仲間と共に学び、高め合う。それが、この学校の “根っこ” であり、多くの生徒たちが、その根から力を受け、花を咲かせて、社会へと羽ばたいていきました。私たちの使命は、次の50年、次の100年へと歩みをつなげていくこと。『終わりではなく、新たな始まり』 なのです。

そして、その始まりの一歩を、今日、皆さまと共に踏み出せることを、私は誇りに思います。

本日は 『半世紀の誇り そして袋高が進む未来』 というテーマのもと、この節目にふさわしい記念事業を企画してまいりました。この式典をはじめ 新しい制服 探究活動への基金創設 グラウンドの照明設備建設 など、それは、過去への敬意と未来への希望を込めたものでもあります。在校生のみなさん どうか、この校舎、この仲間、この学びの場を舞台に、あなた自身の物語を描いてください。一緒に、歴史を作りましょう。

最後になりますが 改めて、本日もご多用な中ご臨席賜りました多くのご来賓の皆様、これまで袋井高校を支えてくださった 『すべての皆様』に、心より感謝申し上げます。

この学校が、これからも人を育て、社会に貢献し続ける場所でありますように。どうか皆様、これからもご尽力賜りますよう宜しくお願い申し上げまして開会のご挨拶とさせていただきます。

令和7年11月7日
静岡県立袋井高等学校 創立50周年記念式典 実行委員長
同窓会会長 松野 裕貴

半世紀の誇り そして袋高が進む未来 ~創立50周年記念式典・祝賀会~

令和7年11月7日(金)、創立50周年記念式典が母校体育館にて執り行われました。

約3年前の準備委員会立ち上げから、どのような創立記念式典にするのか学校と同窓会役員が中心となり話し合いを続けてきました。

当初、近隣の公共施設を借りて式典を行う話も出ていましたが、施設使用料、舞台設置、音響設備を用意するだけで準備金がかなりかかります。

それなら学校の歴史を一緒に歩んできた学校体育館を使用し、その会場準備金で生徒の探求活動の支援金を厚くした方が良いのではないか、ということで決まりました。

実際、体育館での式典はいつも生徒が活発に運動する雰囲気とは異なり、とても厳かな空気に包まれ、大人のための式典ではなく、生徒の「未来宣言」も取り入れたとても素晴らしい式典となりました。

記念講演では「国境なき医師団(MSF)日本 事務局長」の村田慎二郎氏をお招きして「世界一過酷な場所で見つけた命の次に大事なこと」と題してお話をしていただきました。

シリアなどの紛争地域や疫病発生地など、常に死と隣り合わせの最前線の医療現場の責任者としての経験談や活動への想いを生徒たちは真剣に聞き入っていました。

創立50周年記念式典のスローガンでもある、
~ 半世紀の誇り そして袋高が進む未来 ~

同窓生緒先輩方と旧職員のみなさんが築き上げてくださった50年の歴史の土台に、これからの袋高生徒がどのような未来の50年を積み上げてくれるのか、在校生、学校職員、同窓会、後援会、PTAが一致団結し、近隣地域だけでなく、静岡県、もっと大きく日本も盛り上げていきましょう❗㊗️

第40回 同窓会総会・懇親会のご案内

第39回 同窓会総会・懇親会のご案内

第49回 袋井高等学校入学式

令和6年4月9日(火)、今年度の新入生を迎える入学式に出席してきました。

新たに袋井高校の生徒となる252名のみなさん、新しい学校生活に期待と不安があると思いますが、有意義な高校生活を送ってください。

同窓会会員一同、みなさんの成長を応援しています。

ご入学おめでとうございます🏫🌸

袋井高校同窓会の Instagram を開設

この度、袋井高校同窓会の Instagram(インスタグラム)アカウントを開設しました。

本ホームページだけではお伝えしきれない同窓会の活動内容を情報発信して参ります。

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